『再評価される熟練技能−高度技術社会における技能の意味』


千葉工業大学の肝付先生と私が企画・主催、私が司会を務めて、第26回日本人間工学会関東支部大会(1996年12月、千葉工業大学)で、標記のシンポジウムを行いました。
林人間工学会会長、飯山プラントヒューマンファクター学会会長を始め、多数の方にお集まりいただき、予定時間を上回る活発な討議が行われました。

シンポジウムの趣旨][講演者と演題][中村の発表概要

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シンポジウムの趣旨

シンポジウムの開催にあたって

 1980年代後半、エレクトロニクスに代表される急速な技術の進歩は、FA・CIMなどの生産システムを生み出し、「生産現場にはもはや人はいらない」と言う声まで聞かれた。さらに90年代に入ってからの円高の加速によって、生産拠点を海外に移転し、日本ではもはやモノづくりを行わず、ソフト経済へと移行することがさかんに提唱された。
 しかし、21世紀まであと数年を残すのみとなったいま、「心の豊かさ、生活の質」を志向する世の中の流れは、「モノづくりにおける人間の役割」すなわち人間の「技能」に、再び価値を与えようとしている。
 21世紀は、間違いなく高度技術の時代である。しかし高度技術の現場は、決して人間の技能を必要としないのではなく、人間の技能があるからこそ機能する場所である。  このような背景を踏まえて、本シンポジウムでは、高度技術社会における技能の姿、その持つ意味や果たす役割、さらには次世代への伝承の問題等について、三氏による講演と会場を交えた総合討論により、考えて行きたい。会場からも活発な参加をお願いする次第である。

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講演者と演題

次の3氏からの講演があり、その後総合討論を行いました。

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中村肇へメールを送る: nhajime@a2.mbn.or.jp